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三幸会からのお知らせです。
2006/12/28

京都市岩倉地域包括支援センターより>取材を受けました。


去る11月2日に社団法人認知症の人と家族の会(旧呆け老人をかかえる家族の会)の京都府支部から京都府内の地域包括の中ではで5番目(左京区では一番目)の取材を受けた内容が12月号冊子になって届きました。
社団法人認知症の人と家族の会とは、1980年京都で発足したぼけ(認知症)に関わる当事者を中心とした全国的な唯一の民間団体です。全国41都道府県に支部をもち、国際アルツハイマー病協会(本部:ロンドン)に加盟しています。1999年度の保健文化賞と朝日社会福祉賞を受賞しています。2004年には国際アルツハイマー病協会の第20回の国際会議を京都で開催しました。(概要については認知症の人と家族の会ホームページより引用させていただきました)

以下に原稿内容を掲載いたします。

地域包括支援センター訪問記 ⑤
~京都市岩倉地域包括支援センター~
深まりゆく秋の気配が感じられる11月2日、色とりどりのコスモスの花が咲きみだれる道端を通って、左京区岩倉にある岩倉地域包括支援センターを訪問させていただきました。岩倉地域包括支援センター(以下、センター)の担当する日常生活圏域は、岩倉学区であり、その中に3つの小学校区があります。岩倉は京都市の北部にあり田畑が多く、地域の特徴は、代々岩倉に住んでおられる住民が多い地域と、新しく家を建て住んでおられる住民が多い地域、そして、ちょうどその中間の地域があるそうです。
 支援センターの相談件数は、電話のみの相談も含めると月200件余りあり、その内、訪問をされる件数は延べ80件から90件ほどあるそうです。これまで、岩倉地域包括支援センターは、「紫雲苑」という高齢者施設の中にあり、日常生活圏域で考えると中心からかなり外れた場所に位置していましたので、今年9月から叡山電鉄の岩倉駅の目の前にセンターを移転されました。街中にセンターがあることで、地域住民の方々が相談しようと思った時にすぐ立ち寄れることができます。現在は、まだ移転したばかりなので、地域住民の方に、センターのことを知っていただくように、これからいろいろ工夫をしたいそうです。
 センターがこれまで支援された中で、精神障害をもっておられる息子さんと高齢のお母さんの二人で暮らしておられる事例があります。息子さんからの虐待により、在宅での生活が困難となったお母さんはセンターと相談の結果、養護老人ホームに入所することになりました。お母さんは安定した生活が確保できたのですが、一方、息子さんは生活の世話をしてくれていたお母さんがいなくなり、自宅で生活ができなくなられました。センターは、お母さんの支援をする一方、息子さんの主治医を始めとする関係機関と連絡をとりながら、治療が必要な息子さんの入院も支援しました。お母さんと息子さんの問題を別々に捉えるのではなく、支援が必要な世帯として総合的に関わることで、お二人のご家族としての生活の支援をされています。現在、お母さんは生活が落ち着くにつれ、息子さんと一緒に暮らしたいという気持ちが高まり、ホームを退所され、息子さんの病院へ通われ、早く息子さんと一緒に自宅で生活する日を待ち望んでおられるそうです。
 今後の抱負として、地域包括支援センターは、高齢者の領域だけではなく、地域に住む住民の方々にとって、本当の意味での総合相談窓口としての役割が果たせるように、日々研鑽していきたいと述べられていました。
                             (訪問者:佐分厚子)